仏教 ~お経や宗派の歴史~

身近にあるけどあまりしらない、そんな仏教を少しきにしてみよう

仏教と一言でいってもとにかく宗派も多く、仏尊(仏像)も経典(お経)も多くてすべてを説明することはなかなか難しい状態です。なのでここでは一部にスポットをあてて紹介していこうと思います。まずはお釈迦様とはなんなのか、何をした人でそれは誰なんでしょうか。そしてその話の内容はどうやって伝わっていったのでしょう。色々と細かい経緯はあるものの基本の部分は単純明快だったりします。

ひとりの言葉がどうしてこんなにも広まっていったものなのか、普通の人の言葉ならばその場で言っては掻き消えるだけなのに…と考えるとなかなか不思議が満ちていると思います。仏像もいっぱいあって色んな形をして、表情があって、という状態も実は民衆たちの救いを求める一心から少しづつふえていった結果なのです。私たちもいずれ、親が墓を持っているならばそこにはいるかもしれない、もうすでに手を合わせたことがある方も多いでしょう。そんな方々ならどこかでぶつかるお墓とそれにかかわる宗教、知っておいても損はないと考えます。

ですがいきなり現状を全部知ろうとしたらそれはもう大変なことになります。なんといっても歴史が長すぎて把握するだけでも大変なのですから。とりあえずはかいつまんでいきましょう。概要を知ってから細かい部分に興味が湧いてくることもあるでしょう。ここの文章ではその概要を書いていき、そして皆さんの知的好奇心を後押しするそのお手伝いができれば幸いです。

仏教ってどんな宗教?

キリスト教、イスラム教、そして仏教。これらは世界三大宗教などと呼ばれていますが、その考え方や目的はそれぞれ大きく違っています。例えば、仏教と他の宗教には“唯一神がいない”という明確な違いがあります。一見すると、仏教も“仏陀=お釈迦様”を信仰する宗教のように思えますが、実際は違います。厳密には、仏教には信仰する対象はいないのです。

じゃあ、仏教ってどんな宗教なんでしょうか?

それを語るには、仏教の始まりと目的について語らなければなりません。仏教の始まりは、まだ人間であったお釈迦様が悟りを開こうとしたところから始まります。お釈迦様は神からの啓示を受けたわけでもなく、一人の人間としてより完成した存在となるべく悟りを目指しました。そして苦しい修行の末、お釈迦様は“悟りを開いたもの=仏陀”になったのです。

しかし、仏陀となったのはお釈迦様が初めてではありませんでした。それ以前に、悟りを開いたとされる人物は6人いたとされています。つまり、仏陀は、人であれば誰でも目指すことできる境地であり、唯一性のあるものではないのです。そして、その悟りへの道を初めに説いたのがお釈迦様だったのです。

万人が仏陀を目指すための教え。それこそが仏教なのです。

言い換えれば、より良い人間になろう、より良く生きていこうと、多くの人に考えられてきた人間哲学こそが仏教なのです。そこには特別な意義はありません。仏教は、私たちが生きていて当たり前に考えることに沿っているのです。ですから、誰でも信仰していいし、その道を目指していい。仏教は突き詰めれば宗教ですらなく、誰もがもっと気軽に触れていいものなのです。

時に、般若心経の意味をあなたはご存知でしょうか。最近、般若心経を現代訳したものがインターネット上で話題になっていたようですが、あれを見てみると、仏教がいかに親しみやすいものであるか分かると思います。どうやったら毎日よく生きられるか、どう考えたら悩みを解決できるか。そんなアドバイスのような、励ましのような、心温かい教えが般若心経には書かれているんですよ。